ストリート箏

講義を受け持っている大学の学部長から『大学のロビーラウンジに箏を置きたいと思いますが、どうですか?」とご依頼いただきました。
姉と検討し『ストリートピアノ』のように『ストリート箏』風に作ろうか!と思い、このようにラウンジに置いています。
私と姉はこの大学で箏・三味線・きもの着付け、3つの異なる授業を教授しており、箏の授業を履修した学生たちに、この企画が楽しめたらいいな〜とも思っています。初めて見る・触る学生用にも”弾き方”の説明書を設置したり、”さくらさくら”の弾き方・楽譜なども用意しています。
楽器の安全・管理の面など心配事もありますが、まずは『身近に触れられる』機会の1つになれればと思っています。
屋内設置が前提ですが、ストリート箏がショッピングモールや児童館、一般的な施設や観光客が来る場所などにも広げられないかなぁ?と模索しております!

調弦師とは

芸術の秋には各地で演奏会が開催されます。今週末には我が舎中の定期演奏会がありますが、先日は裏方として別舎中のお手伝いに伺いました。
箏は曲によっていわゆる「チューニング(調弦)」がそれぞれ違います。ある古典曲はソ・ド・レ・ミ♭・ソ・・・とチューニングしたかと思えば、現代曲はレ・ミ・ファ・ソ・ラ・・・なんて具合に、曲ごとにチューニングが違うことが多々あります。箏は絃に『琴柱』というブリッジを付けて初めて音が出ますが、この琴柱の位置によって出る音が変化します。
箏の『演奏会』『発表会』という何曲も連続して演奏する場合には舞台裏でチューニングをひたすら続ける「調弦師」という役割があります。多くの場合には舞台で演奏する人以外に依頼します(他の舎中の人など)
我が舎中の演奏会で調弦師として長年お願いしている他舎中の先生の演奏会で、今年も私と姉の2人で調弦師としてお手伝いさせて頂きました。
調弦師は自分が演奏する時以上に、緊張します。。。間違えたら弾く人がパニックになってしまうな、とか、合奏の場合には1つ1つの箏の音程の微妙な差が合奏に影響したりするからです。

華やかに見える舞台には、裏方の支えが必ずあることを小さい時から両親に教えられ、今でもステージに立てること、そして裏方の仕事もできることを嬉しく思っています。

第47回定期演奏会のお知らせ

今年もお弟子さん達による定期演奏会を開催いたします。

・2024年11月10日(日)11時30〜16時30頃まで
・代々木上原駅近く 古賀政男音楽博物館 けやきホールにて

幼児〜80歳以上の方々まで年齢層も幅広く、日頃のお稽古の成果を発表する場であり、様々な曲を演奏いたします。
箏(こと)・三絃(三味線)・尺八を生音で気軽に聴ける機会でもあります。
私のお弟子さん達も多く出演します。仕事をしながらお稽古に通ったり、その努力に本当に頭が下がります。
お聞き苦しい演奏もあるかと思いますが、駅からも近く、無料で、気軽に出入りできる発表会ですのでお時間ある方は、是非お越しください。

私は…半分以上の曲に登場してますが『また出てるの?!』と思わずに見守ってくださいませ(苦笑)

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インタビュー記事を掲載して頂きました(日本伝統文化協会様)

インタビューをして頂いた日本伝統文化協会様が記事をとして掲載してくださいました。
日本伝統音楽のことだけではなく、どうして私が留学→会社員→今の仕事に就いたのかをお話しさせて頂きました。ちょっと長いですが是非読んで頂けたら嬉しいです!

「きっかけメーカー」になりたい想いは、実は20代のMTV時代に社会問題を取り扱うプロジェクトを立ち上げたり、30代のDiscovery時代に教育関係や被災地支援を担当した時と変わってないんです(笑)いつもそこには、相談させて頂いたり、協力してくださる方々がいて、今の私があります。

皆様への感謝の気持ちを忘れずに、皆様の力にもなりたく、前に進みたいと思います。

https://jcbase.net/interview-discovery-tradition-in-japan-005/

年次総会での演奏披露

先月下旬、国際的な組織の年次総会にて演奏をさせて頂きました。

会員の皆様は7割が外国の方々で、総勢300人位のお客様に演奏を聴いて頂きました。

私が依頼を頂戴し、いつもサポートしてくれる姉、そして今回は両親にも出演をお願いしました。若かりし頃は父への演奏依頼を私たち娘が一緒に出演させて頂いていましたが、こうして自分から両親に演奏依頼をすることになったことも、嬉しく思っています。

姉妹のWelcome Musicでスタートし、そして本編の演奏も『桜の時期』『日本』『年次総会に相応しい華やかさ』をテーマに選曲しました。

拙い英語も役に立ち?多くの会員の方々とお話しでき、さらに自分の世界が広がって勉強になる機会でした。

ご縁に心から感謝しています。

 

きもの着付け:大学秋期授業終了

大学での「きもの着付け」の授業は無事に今期も終了です。

秋期の授業では『正月』や『成人式』をまたいで授業があるため、着付けの授業にとっては1月は良い機会になります。

学生達に、『初詣の時や、お正月番組とかで着物を着た人の姿が今までは気にならなかっただろうけど、今年からは気になるよ〜』

『あの人、衣紋(首の後ろの部分)が抜けてないなぁ〜』とか、『あれ?あの帯の締め方合ってる?』とか気になると思うよ〜と話すと、正月・成人式明けの授業では『先生の言う通り、気になっちゃった!』と皆んな言っています。

1:『着物』を着ている人を見ること

2:『着物』を着せてもらうこと

3:『着物』を自分で着ること

1のことすら、近年は珍しくなり、

2は七五三や成人式でも洋服が主流になり機会が減り、

3はほぼ、チャンスがありません。

そんな昨今ですが、男女ともに着物を自分で着ることは決して難しいことではなく、自分の体型を知り、美しく着られるようになると背筋がピンと伸びてシャキッとします。

日々の忙しさに流されがちな毎日ですが、気分転換として、また自分との対峙の機会としても、着物を活用してくれる人が増えるといいな~と願っています。


日本の伝統音楽:大学秋期授業終了

大学での日本伝統音楽の授業は今期も無事に終了です。

多くの学生が履修を希望し、箏・三味線それぞれの楽器と向き合い、習得しました。

 

カリキュラムは半年間という限られた時間内での授業ですが、毎回個性あふれる生徒たちなので、私自身も刺激を受けます。チャラそうに見られがちな風貌の学生が、実はとっても紳士的で真面目で根性あったり、内気そうな学生が楽器を弾かせると大胆な音を出したり。人の性格と音はリンクしてくるので面白いと感じます。

同時に私が自分自身の音を作る時に改めて色々な事を気付くきっかけにもなります。

 

海外からの留学学生、日本人の短期留学、1年間留学する学生も多くいる学部なので、受講生にはこの授業を通じて、日本の誇りと協調力も備えてもらいたいと思っています。

 

授業終盤で行う「それぞれが半年間学んだ楽器を、学生同士でお互いに教え合う」のコンテンツがやっぱり皆んな楽しいようです(笑)教える事で気付く発見を皆んな体得してくれて嬉しいです。

ZEND LIVE 開催決定!(詳細追加)

約10年ぶりにこのライブが復活します!
各界で活躍されている方々と共演です。どんな化学反応になるのか…私自身も緊張と楽しみでいっぱいです。
この秋は演奏公演の機会が多く大変ありがたいです。年内はこのライブが最後の予定!皆様と笑顔と元気を共有できるように心を込めて作品を作って行きたいと思っています。是非応援をよろしくお願いいたします。ご来場頂けたら嬉しいです!

*日時、会場などは下記画像よりご確認くださいませ。
*全席指定となります。ご来場頂ける方は本ホームページの『お問い合わせ』よりご連絡下さいませ。チケット詳細をお知らせさせて頂きます)

『日本の伝統音楽』春期授業終了

春期授業も無事に授業が終了しました。
コロナ禍でも対面授業が復活していますが、ワクチン接種の副作用がある者や濃厚接触者、陽性者などの学生は出席停止になって欠席が多いのが実情です。今期は6クラス総勢100名位の受講生でしたがコロナ以降、1クラスあたりの人数制限を設けたり、私語が禁止されたりクラスの雰囲気もコロナ以前に比べて賑やかさに欠けてしまいます。。。指導をする私達はもちろん細心の注意を払いながら日々生活しています。

コロナ前までは箏、三味線それぞれの楽器選択者が学生同士で教え合うなどの楽しいカリキュラムも取り入れていましたがそれも実施できずにいます。

とはいえ実技授業が再開した事を喜んでくれる学生達にとって、有意義な授業になってくれたことを願っています。現役学生の悩み、楽しみ、実情など生の声を聞くことができ 私自身もいつもパワーをもらってます!

星空&夜桜&箏コンサート終了!

先日、以前告知しましたイベントが終了しました。
お陰様でお申し込みは開始から3日間で満員御礼になったとのこと。
奏者としては大変ありがたく、嬉しい限りでした。

イベントなどリアルな体験がコロナ禍で制限されているここ数年ですが、リアルイベントの楽しさ、大切さ、を実感した1日でした。

当日はまだちょっと肌寒い春夜、桜が満開の紀尾井町。
ガーデンテラス紀尾井町のあちこちが、行燈が置かれたり鞠の装飾があったり、和風のデコレーションに彩られていました。
昼から強めの春風が吹いてお天気が心配でしたが、案の定夕方も空は曇り空&強風。。。楽器のセッティング時には楽譜の乗った譜面台が吹き飛ばされるほどの強風で、『この状況で弾くのは難しいのでは…』と顔面蒼白になりました。
『星が見えて〜!』『風が止んで〜』と祈りながらイベントはスタート。
ライトアップされた桜が幻想的に誇らしく咲いている中で演奏させて頂き、とても心地の良いものでした(楽譜が風で飛びそうになるのを必死に抑えながら弾いていったので優雅な気持ちではありませんでしたが…)
曲間で箏・天文学・花見に関する歴史や小話などもさせて頂き、あっという間の時間でした。
演奏中はチラホラと星が見えていたそうですが、その後の星空観察では雲が厚くかかってしまい、なかなか見えずらかったようです…。芝生の上で寝転びながら観察できるスペースもあり、最高のシチュエーションなのに星空が見えないのは歯痒かったです。星空観測中にBGMとしても曲を弾かせて頂いておりましたが、曲間でお客様が寄って来てくださり『楽譜を観てもいいですか?』『触ってみてもいいですか?』ととても積極的な方々が多く、嬉しくお応えさせて頂きました。親子の方、この演奏を聴きに来て下さった方、箏の音色に今回をきっかけに興味を持って下さった方、色々な方がいらっしゃりとても嬉しかったです。

今後もこのように多くの方に箏の音色を届け、箏や日本伝統文化の歴史などのお話をお伝えし、機会が許せば実際に楽器に触れて頂く場を増やしていきたいと思っています。

いつか、病気の感染などが気にならなくなる近い未来に、日本伝統音楽・文化の講座&生演奏&演奏体験をたっぷり組み合わせたイベントがやりたいな~と密かに思っている最近です。