今期の着付授業@大学も無事に修了

春期の着物着付け授業が無事に修了しました。
今期も個性豊かで楽しい学生たち。男女ともに授業開始時は「難しい…できる気がしない…」と悲壮感漂わせながら悲鳴を上げていますが、「先生!できた!!」と、修了時には得意げな表情の子達も多いです。この授業をきっかけに和服の楽しさや奥深さに興味を持つ子が増えることを願います。
 
この授業は特別課題研究という枠組みで、自身の向上を目的に設定された授業単位枠。そのため必修ではないので履修学生がとても意欲的であり、座学&実技の少人数制にして、しっかり学んでもらっています。
コロナでの制約が解け、授業にも活気が戻ってきました。とはいえ、自分が感染源となってしまってはいけないと思い、まだ私はマスク着用で授業です。。。
 
今回は修了時に私が着たくなった&着用せずタンスの肥やしとなっていた30着位の洋服を学生達に「自由に持って行って〜」と渡したところ、みんなキャーキャー喜んでお下がりをもらってくれました。中には着替えて帰ってくれた子も(笑)
 
和服が主流だった時代は世代を超えて着物の譲渡、リメイクは当たり前でしたが、洋服でもこのように若者達が引き継いで着てくれることがとても嬉しかったです!

2022年度秋期「着物着付け」の講義&実技授業が修了

「日本の伝統音楽(箏・三味線)」と同じく2022年度秋期も着物着付けの講義&実技が修了しました。
コロナの影響もあり、必須履修日数に届かない学生には特別補講をしたり、いやはや資格の付与が伴う授業はそれだけ学生にも指導者にも厳しいです(笑)
その成果もあって、『きもの』の『着』の字も知らない学生もいるような状況だったのにも関わらず、半年間でこの通り、女性も男性もしっかりと着物を自分だけで着ることができるようになりました。

『着物の着付け=難しそう』と思う人が多いので、最初の授業で伝えるのは『今と昔だと着付けの仕方が多少違えど、明治時代までみんな洋服なんてなくて着物を着てたんだから誰でも着られるよ!』と。すると『あ!そうか!』とそこで気がつく学生達が多く、講義も実技も教え甲斐があります(笑)洋服は曲線裁ち、着物は直線裁ちの背景や歴史を話したり、みんなに『へぇ〜!』と面白がってもらえるような工夫を授業に盛り込んでいます。面白くなければ楽しくないし、覚えない!(笑)
どの大学の授業もゼミ以外はほぼ大人数の授業が多い中、私が携わらせてもらっている体験型の直接指導授業はコロナの影響後はさらに少人数制になりました。
だからこそ一期一会の機会を大切にし、私が恩師達に感謝しているように『あの先生の授業楽しかった、タメになった』と思われるような授業にしたいと、毎期・毎授業、思っています。

『着物着付け』春期授業終了

大学の『着物着付け』春期授業も無事に終了しました。
3年前から国士舘大学でスタートしたこの授業、当初は『女性クラス』のみでしたが2022年度より新たなチャレンジをスタートさせました。そう、『男性クラス』。

女性は七五三を始め、成人式や卒業式で着物や袴を、夏祭りや花火大会では浴衣を着る機会が男性より多いので興味を持つ女子学生が多いだろうと私も大学も思っておりました。
ところが当大学での別授業『日本の伝統音楽』の受講男子学生達に興味の有無を聞いてみたところ、意外に多くの学生が興味あるとのこと。学部自体にも男子学生が多いので是非開講したいと大学と交渉の上、なんと今年から開講する事ができました!

プライベートでの個人やグループレッスンとは違い、大学の授業としての構成にするために学術的な側面、技術的な側面、体験参加型の側面、あらゆる面からのアプローチを考えて半期の授業内容に仕上げました。
資格取得できる授業としての位置づけのため、1クラスの人数は制限を設けさせて頂き、今期女性クラスは3クラス、男性クラスは1クラス開講し、約30名が無事に修了しました。

いやはや、なかなかハードな授業でしたが、受講生がみんな楽しみながら技術や学術を身につけてくれて嬉しかったです。