後期レポート

大学後期も無事に終了しました。
授業の最後はレポート提出を必須にしています。
…しかも総勢200名分…きっと世の中には学生が提出したレポートは提出有無だけをチェックしている方もいるかと思いますが、私は1人1人のレポートを細かく読みます。

そして、毎年感じる事があります。それは『この授業が日本伝統音楽に持っていた学生達の固定観念を、変えられるきっかけになって良かったな!』という事です。

レポートでは受講前と受講後で、日本伝統音楽・楽器に対する考えや感じ方などどう変化したか?も問います。
単位欲しさにお世辞を書いている学生もいるかもしれませんが、ほぼ100%の学生達が『古臭いと思っていた日本伝統音楽・楽器だけど、1年間受講して本当に楽しかった!イメージが変わった!多くの人に体験して欲しい!友達や後輩に受講を勧める!この先の日本でも絶対に残して欲しい』と書いているのです。これこそ先生冥利?につきます。

今では触れる機会がない、身近にない楽器となってきた日本伝統楽器ですが、実際に体験し続ける事によってこれほどに変わってくれるのです。たった週1回の授業を1年間続けるだけでも…

是非皆さんも体験して頂きたく思います!
そのお力に、柳内伝統音楽・文化院がなれたら幸甚です。

ホームページを開設しました

柳内伝統音楽・文化院のホームページを開設しました。

父が主宰を務める「柳内伝統音楽院」では、箏・三味線・尺八をお教えしております。父からの学びを引き継ぎながら わたくしが開講した「柳内伝統音楽・文化院」では、箏・三味線・きもの着付けを中心に伝承し、そのほか日本伝統文化に関するコンサルタント業務やイベント企画なども行ってまいります。

今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

稽古場への礼儀

大学の授業では2つの教室を使っています。
三味線の授業では畳が敷かれた茶道室を、箏の授業では檜床の舞踊室を。(写真は特別に三味線を舞踊室で弾いた時の写真です…)
それぞれの楽器の響きや安全性を生かすためです。
三味線のバチはその両先端が尖っておりとても薄くて繊細です。誤って床に落としでもしたら簡単にパキッと端が欠けてしまいます。その点を考慮して茶道室での授業です。
それに対してお箏は舞踊室。お箏は楽器の上(弦の部分)から音が出ているように感じるかもしれませんが、底面に穴が空いており、お箏の下からも響いているのです。その点で床は畳ではなく、檜床の方が響いて良い環境なのです。

そんなことを毎年新学期4月初めの授業に話しますが、果たしてどれだけの学生が覚えているか…?

ただ、稽古場へ入る時、出る時には必ず正座をして挨拶をすることを徹底させています。『稽古場への感謝』その心を持ってから初めてお稽古が始まり、そして終わる という礼儀です。
初めは恥ずかしそうに、嫌そうにしている学生も1年経つと、その礼儀が普通となり違和感なく、むしろそうしないと気まずいような雰囲気すら醸し出すようになります。
良い習慣を身につけると一生の宝になると思い、指導しています。

大学の授業も始まりました

大学後期も終盤に向かっています。 今年は特別に前期:お箏、後期:三味線を学べるプログラムにし、箏・三味線共に『紅梅』という曲まで到達できるように毎週授業で生徒たちは頑張っています。ちょうど紅梅が咲く頃には皆んな上手に弾けるようになるかしら…