国士舘大学”竹風会”

箏/三味線/きもの着付けなど各授業を担当している国士舘大学で、『竹風会』の新入生歓迎演奏会を行いました。竹風会はもう40年余り続く、国士舘大学の箏・三味線・尺八の同好会。父が指導者となり、数年前からは私と姉が引き継ぎ、これまで数多くの学生が授業以外にも学んできました。現在は女子学生4名ですが年度によって男女10名以上にもなります。昔は50名位いたそうです。

1年間の授業と放課後の稽古で学んだ学生達が、箏と三味線で発表の場を迎え、指導者としてはハラハラ・ドキドキでしたがよく短い練習期間で頑張ったと思いました。稽古は弟子も師匠も学ぶ事が多く、日々精進です。

アメリカからのお客様

今月、アメリカ・ノースカロライナ州にある大学の学生達が日本研修の一環で稽古場を訪問して下さり、箏の文化・演奏体験をして頂きました。

大学では日本語や日本文化を選択し勉強している学生達。長旅を経て来日したのはなんと前日…。翌朝早くから、目をキラキラさせながら楽しく勉強してくれる学生達から、『興味があることに関心を示す輝かしい姿』を感じ取りました。そして”若さって素晴らしい”とも!

通常お箏の楽譜は漢数字を使いますが、限られた時間の中での体験では漢数字を覚えるだけでも時間がかかるため、楽譜を算用数字に変換した楽譜を特別に用意し、日本の代表曲として『さくらさくら』、世界共通で知られている『きらきら星』を演奏しました。

全員が真面目で積極的で、とても素晴らしい&Smartな学生達。普段教えている日本の大学生達とは全く違った雰囲気で私自身も良い刺激を受けました!

終わった後には、お抹茶とお干菓子・和菓子でTea Time。

このような日本に興味がある方々が増え、そして日本人自身も日本文化に改めて注目する流れができれば良いなぁと思っております。微力ながらその流れを作れるように尽力してまいります。

今回、学生達をアメリカから引き連れ、訪問してくれた元MTVの同僚”モッティ”!学生達は彼の教え子達です。お互いに教育者となった今。これからもよろしくお願いします♪

ロシアからのお客様

今月ロシアから小さな可愛いお客様が、日本伝統音楽の体験レッスンにいらっしゃいました。ロシア人であり、ドイツ在住の8歳の男の子。

大学時代からの友人の依頼で、箏、三味線、太鼓など体験して頂きました。

私がドイツに留学した時、風邪をひいて内科に行った時を思い出しました。その時はトルコ人の女医さんがドイツで日本人をドイツ語で診察してくれました。そして今回は日本人がロシア人に日本文化をドイツ語でレクチャー!
もはや ○○人とか○○語という括りは、薄れていくのではないかなぁ~と感じたりします。

きもの着付けの授業を開始しました!

2019年春期から、国士舘大学21世紀アジア学部で新たに『きもの着付け』の授業をスタートさせました。
私が大学生の時に、こんな授業欲しかった…と思います…

従来から担当している『日本伝統音楽(箏・三味線)』のように日本文化を学べる授業が多い中、なぜかきもの着付けの授業がなかったため、大学にご提案し、この度無事にスタートする事となりました。授業では着付けの技術だけではなく、着物にまつわる日本文化や歴史も学びます。また、着物ならではの所作やマナーなども実習する予定です。半期の授業後には、”着付け初級免状”も取得できる講座に致しました。
着物や音楽など、日本文化をいろんな角度から学び、多くの方がその美しさや魅力に改めて気が付けて頂ける”きっかけ”を増やしたく思っています。

観桜会にて演奏

昨日世田谷南ロータリークラブ様の観桜会で、演奏をさせて頂きました。
今回の演奏では箏・17絃・尺八・チェロ・バイオリン・邦楽囃子で父の楽曲『風籟章』を演奏致しました。邦楽器と洋楽器のコラボレーションは曲によっては ”和食と洋食が混ざったみたいで気持ち悪い”というものもあります。しかしこの曲は父が邦楽器と洋楽器のそれぞれの特徴や良さ、交わりや響きなどを細部まで考慮し作られた曲のため、むしろこれらの指定された邦楽器・洋楽器で演奏しないと成立しない曲になっています。
ちなみにこの邦楽器と洋楽器の曲は3部作で作られており、フルオーケストラでの演奏などもあります。

父とチェロの藤沢先生、バイオリンの白井先生とは、もう40年近くのお付き合いとの事。『音楽を通じてのコミュニケーションは年を経てもお互いに刺激になるね〜!』と話している姿を拝見し、大御所の先生方とこうして一緒に演奏させて頂けることに感謝の気持ちでした。

お庭の桜は満開で夜はライトアップされ、さらに美しさを増していました。

体験レッスンをGoodstock(セゾンカード様)へ提供スタート

Credit Saison(セゾンカード)が配信する『goodstock』というアプリで、ご利用ポイントなどが体験レッスンなどに使えるというサービスが開始し、このたび『箏・三味線・着付けの体験レッスン』で提携を致しました。

セゾンカード様が“モノとスキルをシェアする”という新事業をスタートさせ、モノやスキルを活かした体験を様々な分野で行なっています。現在『オススメの体験はこちら!』でご紹介して頂いております!
詳しくはこちら→ https://goodstock.jp


現在はiPhone版で仮スタートのようで、2019年5月からios/ Androidで本格スタートとの事です。

多くの方々に”気軽に” ”楽しく” お箏や三味線、きもの着付を体験いただきたいなーと思っております!

もちろん、この機能以外でも、体験レッスンは随時参加できますので、ご興味ある方はご連絡くださいませ~!

和楽器による星空コンサートが無事に終了

3月14日に開催された『和楽器による星空コンサート』が無事に終了いたしました。観覧に来て下さった方々、どうもありがとうございます!
当日はあいにく前日の暖かさとは変わって肌寒い日でしたが、多くの方々に来て頂けたこと感謝申し上げます。
どなたでもご覧頂けるフリースペースだったので、会社帰りや仕事帰り、お買い物帰りなどの際にフッと立ち寄ってくださる方々も多く感じました。和楽器を近くで感じられる機会を創出できたのであれば嬉しく思います。
お正月などには商業施設やホテルなどで和楽器の演奏をして方々も見かけますが、曲の具体的な説明や詳しい歴史などに触れることはなため、今回は演奏+”天文学と日本文化”を切り口に講演も混ぜた形での舞台でした。
40分間の時間の中で話し足りないことも多々あり、もっと演奏したい曲も多々ありましたが、また次回までのお楽しみ…ということにしたいと思います!

演奏終了後はVIXEN様の星空観測会。綺麗な上弦の月と星達が瞬いていました!望遠鏡を通して月のクレーターまでクッキリ見えました!都会のど真ん中でスゴイ!!
VIXEN様の星空観測会は2ヶ月毎などに開催されているので、今回来れなかった方も是非ご参加ください。これから暖かくなるとグランピングや寝転びながら観測ができるようなスペースもあります!

星空コンサート@東京ガーデンテラス紀尾井町を(株)VIXEN様と開催!

3月14日(木)の夜、天体望遠鏡などで有名な株式会社ビクセン(VIXEN)様の天体観測イベントで、演奏をさせていただきます。
http://www.tgt-kioicho.jp/event/details/evnt166.html

冬を代表する6つの一等星がつくる「冬のダイヤモンド」が輝くとともに、春の星座も見え始める3月14日ホワイトデーの夜。
桜がちらほらと咲き始めるこの時に、春の暖かさを箏・尺八の演奏でお届けします。皆さんも聴いた事がある曲などを演奏しますのでお楽しみください!
演奏だけではなく、日本伝統音楽・楽器そして天文学にも触れながらお話もさせて頂きます。

終演後には会場のすぐ上で、本格的な天体望遠鏡を使った星空観測ができます。東京の真ん中で贅沢な一夜をお過ごしください♪

KIOI STARS〜星空の集い〜冬のダイヤモンドと春の星座を見よう
日程:2019年3月14日(木)
観望会(星空観測):18:30〜21:00
演奏時間:19:00〜19:40
会場:紀尾井テラス2F紀尾井プラザ(「成城石井」前)
東京メトロ「永田町駅」 9a出口直結「赤坂見附駅」 徒歩1分(東京都千代田区紀尾井町1番3号)
参加:無料
演奏:柳内 麻貴、柳内 麻美湖、(スペシャルゲスト)柳内調風
雨天・曇天の場合は3月15日(金)に延期する場合がございます。延期の場合は、上記東京ガーデンテラス紀尾井町のホームページでご案内します。(3月15日が雨天の場合でも演奏は予定通りの時間で行います)

後期レポート

大学後期も無事に終了しました。
授業の最後はレポート提出を必須にしています。
…しかも総勢200名分…きっと世の中には学生が提出したレポートは提出有無だけをチェックしている方もいるかと思いますが、私は1人1人のレポートを細かく読みます。

そして、毎年感じる事があります。それは『この授業が日本伝統音楽に持っていた学生達の固定観念を、変えられるきっかけになって良かったな!』という事です。

レポートでは受講前と受講後で、日本伝統音楽・楽器に対する考えや感じ方などどう変化したか?も問います。
単位欲しさにお世辞を書いている学生もいるかもしれませんが、ほぼ100%の学生達が『古臭いと思っていた日本伝統音楽・楽器だけど、1年間受講して本当に楽しかった!イメージが変わった!多くの人に体験して欲しい!友達や後輩に受講を勧める!この先の日本でも絶対に残して欲しい』と書いているのです。これこそ先生冥利?につきます。

今では触れる機会がない、身近にない楽器となってきた日本伝統楽器ですが、実際に体験し続ける事によってこれほどに変わってくれるのです。たった週1回の授業を1年間続けるだけでも…

是非皆さんも体験して頂きたく思います!
そのお力に、柳内伝統音楽・文化院がなれたら幸甚です。

稽古場への礼儀

大学の授業では2つの教室を使っています。
三味線の授業では畳が敷かれた茶道室を、箏の授業では檜床の舞踊室を。(写真は特別に三味線を舞踊室で弾いた時の写真です…)
それぞれの楽器の響きや安全性を生かすためです。
三味線のバチはその両先端が尖っておりとても薄くて繊細です。誤って床に落としでもしたら簡単にパキッと端が欠けてしまいます。その点を考慮して茶道室での授業です。
それに対してお箏は舞踊室。お箏は楽器の上(弦の部分)から音が出ているように感じるかもしれませんが、底面に穴が空いており、お箏の下からも響いているのです。その点で床は畳ではなく、檜床の方が響いて良い環境なのです。

そんなことを毎年新学期4月初めの授業に話しますが、果たしてどれだけの学生が覚えているか…?

ただ、稽古場へ入る時、出る時には必ず正座をして挨拶をすることを徹底させています。『稽古場への感謝』その心を持ってから初めてお稽古が始まり、そして終わる という礼儀です。
初めは恥ずかしそうに、嫌そうにしている学生も1年経つと、その礼儀が普通となり違和感なく、むしろそうしないと気まずいような雰囲気すら醸し出すようになります。
良い習慣を身につけると一生の宝になると思い、指導しています。