『着物着付け』春期授業終了

大学の『着物着付け』春期授業も無事に終了しました。
3年前から国士舘大学でスタートしたこの授業、当初は『女性クラス』のみでしたが2022年度より新たなチャレンジをスタートさせました。そう、『男性クラス』。

女性は七五三を始め、成人式や卒業式で着物や袴を、夏祭りや花火大会では浴衣を着る機会が男性より多いので興味を持つ女子学生が多いだろうと私も大学も思っておりました。
ところが当大学での別授業『日本の伝統音楽』の受講男子学生達に興味の有無を聞いてみたところ、意外に多くの学生が興味あるとのこと。学部自体にも男子学生が多いので是非開講したいと大学と交渉の上、なんと今年から開講する事ができました!

プライベートでの個人やグループレッスンとは違い、大学の授業としての構成にするために学術的な側面、技術的な側面、体験参加型の側面、あらゆる面からのアプローチを考えて半期の授業内容に仕上げました。
資格取得できる授業としての位置づけのため、1クラスの人数は制限を設けさせて頂き、今期女性クラスは3クラス、男性クラスは1クラス開講し、約30名が無事に修了しました。

いやはや、なかなかハードな授業でしたが、受講生がみんな楽しみながら技術や学術を身につけてくれて嬉しかったです。

星空&夜桜&箏コンサート終了!

先日、以前告知しましたイベントが終了しました。
お陰様でお申し込みは開始から3日間で満員御礼になったとのこと。
奏者としては大変ありがたく、嬉しい限りでした。

イベントなどリアルな体験がコロナ禍で制限されているここ数年ですが、リアルイベントの楽しさ、大切さ、を実感した1日でした。

当日はまだちょっと肌寒い春夜、桜が満開の紀尾井町。
ガーデンテラス紀尾井町のあちこちが、行燈が置かれたり鞠の装飾があったり、和風のデコレーションに彩られていました。
昼から強めの春風が吹いてお天気が心配でしたが、案の定夕方も空は曇り空&強風。。。楽器のセッティング時には楽譜の乗った譜面台が吹き飛ばされるほどの強風で、『この状況で弾くのは難しいのでは…』と顔面蒼白になりました。
『星が見えて〜!』『風が止んで〜』と祈りながらイベントはスタート。
ライトアップされた桜が幻想的に誇らしく咲いている中で演奏させて頂き、とても心地の良いものでした(楽譜が風で飛びそうになるのを必死に抑えながら弾いていったので優雅な気持ちではありませんでしたが…)
曲間で箏・天文学・花見に関する歴史や小話などもさせて頂き、あっという間の時間でした。
演奏中はチラホラと星が見えていたそうですが、その後の星空観察では雲が厚くかかってしまい、なかなか見えずらかったようです…。芝生の上で寝転びながら観察できるスペースもあり、最高のシチュエーションなのに星空が見えないのは歯痒かったです。星空観測中にBGMとしても曲を弾かせて頂いておりましたが、曲間でお客様が寄って来てくださり『楽譜を観てもいいですか?』『触ってみてもいいですか?』ととても積極的な方々が多く、嬉しくお応えさせて頂きました。親子の方、この演奏を聴きに来て下さった方、箏の音色に今回をきっかけに興味を持って下さった方、色々な方がいらっしゃりとても嬉しかったです。

今後もこのように多くの方に箏の音色を届け、箏や日本伝統文化の歴史などのお話をお伝えし、機会が許せば実際に楽器に触れて頂く場を増やしていきたいと思っています。

いつか、病気の感染などが気にならなくなる近い未来に、日本伝統音楽・文化の講座&生演奏&演奏体験をたっぷり組み合わせたイベントがやりたいな~と密かに思っている最近です。

星空&夜桜&箏コンサート@東京ガーデンテラス紀尾井町

桜の開花が楽しみになる3月。今年は天体望遠鏡などで有名な総合光学機器メーカーVIXEN様の天体観測イベントで演奏をさせて頂きます。
2019年にもご一緒させて頂きましたが、今回は完全屋外で実施するので、星空&演奏&夜桜も楽しめる内容です。なんて贅沢なシチュエーション!!!伝統音楽の話だけではなく、音楽と天文学とのつながりなどの小話もお伝えしようと思っています。
皆さんが耳馴染みのある春や星をテーマにしたJ-popなども演奏するので聴きやすく気軽にいらして頂けますよ♫ 春の星や夜桜を愛でにご来場くださいませ。

日時 2022年3月30日(水)18:30~20:00
   18:35~  和楽器コンサート
   19:10~  星空解説員による解説
   19:30~  自由観望+和楽器BGM演奏

会場 東京ガーデンテラス紀尾井町/紀尾井テラス3F 空の広場
奏者 柳内麻貴、矢島麻美湖

※荒天の場合は翌31日に延期。
会場参加:500円(税込)
申込:事前申込制となります。詳しくはこちらから。

https://www.tgt-kioicho.jp/event/details/evnt353.html

浜松での発見!(その3)

(その1)で書いたように浜松は音楽と縁がある土地。その1つとして楽器博物館も有名です。気になっていたのでこの機会に訪れました。感想は『1日中見ていたかった…』と思うくらいに世界のいろんな楽器が所蔵されていてすごかったです!アジア、中東、ヨーロッパ、北米、中南米、オーストラリアなどなど地域ごとに分けられてみたこともないような楽器や、今の形になる前の原型の楽器なども展示されていて、とっても楽しかったです!一部の楽器しかどんな音がするのかは聴けませんが、年々聴ける楽器の数が増えているそうです。

博物館を訪れて改めて感じたのは『地域が違えど、人間が考えることは一緒なんだな』と。樹木や動物の皮など自然からの産物を利用いて楽器を作り、その音色で神を崇めたり、みんなで楽しんだり。船も飛行機もない時代に世界のそれぞれの地域で同じような楽器が生まれていることって面白いですよね。

浜松での発見!(その2)

尺八の神永大輔さん(和楽器バンド)と浜松での公演の際に子供たちから演奏の最後に花束を頂きました。そして初めて『レインボーカーネーション』を頂きビックリ!お恥ずかしながらこのようなカーネーションがある事を初めて知り、じっくり観察。。。後から染色した感じではないし、どうやって咲いたのだろう?と興味津々。浜松が原産地ではないようですが、私にとってレインボーカーネーションとの出逢いは浜松!花言葉は『感謝』。

人やモノ、環境、気持ち、などそれぞれとの”出逢い”に『感謝』です。

成子幼稚園(静岡県浜松市)にて演奏させて頂きました

和楽器バンドの尺八奏者・神永大輔さんと一緒に浜松市の成子幼稚園で演奏させて頂きました!

過去にも様々なアーティストの方々が演奏されていて、すごい幼稚園なのです…。『本物の音楽を体験させたい』というご意向で続けられている企画で、PTAと幼稚園の先生方が一丸となって開催されていました。

今までは年少〜年長+保護者を対象に一同を介して開催していたとの事ですが、コロナの影響で各クラス毎の演奏でした。それぞれクラス毎に雰囲気が異なり面白かったです。古典〜現代曲まで幅広く、わかりやすく、集中力に合わせて短く演奏し、子供達が知っている曲も弾きたいな〜と思い用意した曲は『パプリカ』。一緒に大きな声で歌ってくれて演奏している私達もとても楽しかったです!

演奏後や帰り際には、子供たちが『また来てね!』と何度も言ってくれて泣きそうなくらい、嬉しかったです。

神永さんと初めて一緒に演奏させて頂き、名プレーヤーなのはもちろん、多方面に博識家でいらっしゃいました!

今現在では中学校の音楽授業で日本伝統音楽を聞くことが教育要項に組み込まれていますが、幼稚園・保育園・小学校にも是非このように積極的に取り入れていって欲しく、日本伝統音楽・文化・楽器に触れる機会をもっともっと増やして欲しいと切に願います。

国士舘大学の面白さ

国士舘大学21世紀アジア学部というところで箏・三味線・着物着付けのそれぞれの授業を担当し指導させて頂いていますが、この大学ならではの面白さがあります。
その1つに『アスリートへ指導する』ということです。国士舘大学は文武両道の大学として有名であり、運動能力に長けた学生も多く、スポーツアスリートが多くいます。これまで私の授業を受けていた学生の中には『オリンピック選手候補生』がいて実勢に東京オリンピックに出場したり、各分野のスポーツの『日本代表選手』もいたりします。そして卒業後は『プロ野球』『プロサッカー』『プロバレーボール』など各分野のプロ選手として活躍する学生も多くいます。

授業を受けている時には『プロ』の片鱗を見せないような、一見普通のイマドキの学生でも、話を聞くとそのような素晴らしいステージ立っている学生もおり輝かしい未来を背負っている学生達から私はいつもパワーをもらいます。

『プロアスリート』に日本の伝統音楽や文化を指導できることが、とても嬉しいです。そして彼ら・彼女達が世界で活躍する際には必ずと言って良いほど今後感じるであろう『日本と世界』という視点において、一時でも私が授業で指導した思想・文化・歴史・技術などを思い出してくれたら…と願っています。

大学の学園祭!

夏の間は大学はお休み…なんて思われる方も多いかもしれませんが、夏は学園祭に向けて部活の夏季練習です!
50年以上の歴史ある国士舘大学の和楽器部『竹風会』は、毎秋に開催される学園祭で演奏するために夏季特訓になります。竹風会で箏・三味線の指導させて頂いておりますが、毎年個性豊かな部員がおります。そして国際色も豊かです。人数の増減があるものの、50年以上続いていることは誇らしく、学生が日本伝統音楽に興味を持ち、触れてくれる事を嬉しく思います。
今年は学内関係者のみしか学園祭に入れず、寂しい状況で、なおかつ雨天でのステージ演奏でした。『緊張したっ』『指の血豆が潰れた…』などステージ後には高揚した様子を見られて嬉しかったです。

屋外での演奏は天気が良ければ気持ちが良いですが、雨天だと楽器が濡れてしまうため、相当ハラハラでした…
楽器たちよ…無事に乾いてくれることを願うばかりです…

定期演奏会を開催いたします

父である柳内調風の門下演奏会を来月開催いたします。

昨年はコロナ感染拡大を考慮し演奏会を中止致しましたが、本年は感染拡大が収まりつつある状況を考え、またお稽古に励むお弟子さんたちの志位を高めるためにも開催することにいたしました。

私の直弟子や大学の教え子たちも出演させて頂きます。そして長男も初舞台を踏ませて頂きます。

日時:2021年11月28日(日)
会場:古賀政男音楽博物館 けやきホール
(小田急線、千代田線『代々木上原』駅 徒歩3分)
開演:午前11時30〜

『無料』『出入り自由』で、午前11時30分〜午後5時頃まで1日がかりで発表しておりますので『お好きな時に』『気軽に』お立ち寄りくださいませ。
日本の伝統音楽・楽器に触れ合う機会が少ない方々が多いかと思いますので、是非気軽に聴ける良い機会にして頂けば嬉しいです。

日頃より練習を積み重ね、一生懸命に和楽器と向き合い楽しむ若者達の姿も是非温かい目で見守って頂ければ幸いです。

会場は感染予防対策をしておりますので安心してご来場くださいませ。