2022年度秋期「着物着付け」の講義&実技授業が修了

「日本の伝統音楽(箏・三味線)」と同じく2022年度秋期も着物着付けの講義&実技が修了しました。
コロナの影響もあり、必須履修日数に届かない学生には特別補講をしたり、いやはや資格の付与が伴う授業はそれだけ学生にも指導者にも厳しいです(笑)
その成果もあって、『きもの』の『着』の字も知らない学生もいるような状況だったのにも関わらず、半年間でこの通り、女性も男性もしっかりと着物を自分だけで着ることができるようになりました。

『着物の着付け=難しそう』と思う人が多いので、最初の授業で伝えるのは『今と昔だと着付けの仕方が多少違えど、明治時代までみんな洋服なんてなくて着物を着てたんだから誰でも着られるよ!』と。すると『あ!そうか!』とそこで気がつく学生達が多く、講義も実技も教え甲斐があります(笑)洋服は曲線裁ち、着物は直線裁ちの背景や歴史を話したり、みんなに『へぇ〜!』と面白がってもらえるような工夫を授業に盛り込んでいます。面白くなければ楽しくないし、覚えない!(笑)
どの大学の授業もゼミ以外はほぼ大人数の授業が多い中、私が携わらせてもらっている体験型の直接指導授業はコロナの影響後はさらに少人数制になりました。
だからこそ一期一会の機会を大切にし、私が恩師達に感謝しているように『あの先生の授業楽しかった、タメになった』と思われるような授業にしたいと、毎期・毎授業、思っています。

2022年度秋期『日本の伝統音楽』授業修了

2022年度秋期も「日本の伝統音楽(箏・三味線)」無事に修了です。

文部科学省による『学習指導要領』が変更されてから、小学校や中学校で『お箏を聴いたことがある、触ったことがある』という学生が近年は本当に増えました。つまり新要領になってから小学校・中学校に入学した子たちが大学生になってきたわけで、、、えぇ、、、感慨深いです。
毎回『箏』『三味線』『尺八』『和太鼓』『篠笛』『鼓』などなど多くの和楽器に関して、学生たちに『どの楽器弾いたことある?生演奏聴いたことある?』と聞くのですが、圧倒的に『箏』が多いことに驚きます。
そこには
・音楽の先生が教えやすい(つまり先生も短期間で初歩の技術を習得しやすい)
・小学生の初心者でも弾きやすい(弦を弾けば音が出る)
・音量が適量
ということが挙げられると思うのですが、箏を弾く私がいうのもなんですが、もっと日本伝統楽器を浅くてもいいから広く知ってもらいたいな〜なんて思います。
そんなわけで、箏を弾いたことがある学生は『あえて知らない楽器に挑戦したい派』と『単位取るのに苦労しないで簡単に弾きたい派』に分かれます(笑)三味線も箏も両方ともちょこっと経験はさせるのですが、楽曲を弾くにはどちらか1つを選択し、半年間学んでもらいます。
コロナ禍で対面実技授業は少人数制となりましたが全6クラス、総勢約120人位です。
半年後のレポートでは『三味線をなめてました、難しいです』という感想もあれば『思っていたよりも簡単に弾けて楽しいです』という感想もあり、各受講生が一定期間の”体験”として身につけてくれる芸事を嬉しく思っています。

私自身が『経験できるからこそ、楽しみ、嬉しさ、大変さ、苦しさ、などがわかる。何事も経験が宝なり』と人生を通じて学んできました。
今期も学生達の人生の片隅に、『日本伝統楽器の経験』が彩りを添えられたら嬉しいと思っています。

シブラジ出演ありがとうございました!

昨日『渋谷のラジオ』に出演させて頂きました!
渋谷ヒカリエにあるサテライトスタジオで久々のラジオ出演、楽しかったです♪
11月13日(日)の定期演奏会@代々木上原の告知や、12月2日(金)のLIVEのお知らせ(また近々、これについてはお知らせします!♪)もさせて頂きました。
以前、FM SalusでAnalog de Nightという音楽番組のナビゲーターを長期でさせて頂いた頃を思い出しました。
生放送の緊張感って大好きです!

定期演奏会を開催します

今年も定期演奏会を開催いたします。日頃からお稽古に励んでいらっしゃるお弟子さん達の発表の舞台です。(私も全25曲中11曲は演奏いたします)
今年は父:柳内調風の作曲作品をメインにした演奏曲目となっています。
『信楽狸』は歌ありの面白い和楽器オーケストラとでも言うべく編成です。『風飛翔』『風籟章』はまるで大河ドラマを彷彿させる洋楽器と和楽器の溶け合う響きが素敵な曲達です。
今年は久しぶりに私自身が『絃様』という独奏曲も弾かせて頂きます。
入場無料、出入り自由 で長時間演奏していますので、是非気軽にお立ち寄りくだされば嬉しいです!

緊張した面持ちでお弟子さんが舞台に立つ姿は、指導する者として微笑ましく感じ、同時に緊張が伝わりドキドキしたりもします。大人になってから、ましてや社会人になってから仕事以外の場所で緊張したり、鍛錬したりする事はとても貴重な機会だと思います。私自身、今はこの道を主としていますが、大学卒業後は15年以上会社員もしていたので、働きながらお稽古を続ける大変さも理解できます。だからこそ稽古に励むお弟子さん達を尊敬し、大切に丁寧に指導してあげたいといつも感じています。

発表会なのでお見苦しいこともあるかと思いますが、是非温かく聴いて頂ければ幸いです。

久々の家族演奏

先日、国際ロータリー2750地区の行事にお招き頂き、演奏してまいりました。

場所は素晴らしい庭園がある明治記念館。外国人留学生の参加も多くお客様達に喜んで頂けた模様。演奏家冥利に尽きます。
コロナ禍の影響でここ数年、演奏の機会が減っていたので家族4人での演奏は久々でした。家族ならではの阿吽の呼吸を感じ、安心感と信頼感とまだまだ精進せねば!と思う刺激を受けたひと時でした。

星空&夜桜&箏コンサート終了!

先日、以前告知しましたイベントが終了しました。
お陰様でお申し込みは開始から3日間で満員御礼になったとのこと。
奏者としては大変ありがたく、嬉しい限りでした。

イベントなどリアルな体験がコロナ禍で制限されているここ数年ですが、リアルイベントの楽しさ、大切さ、を実感した1日でした。

当日はまだちょっと肌寒い春夜、桜が満開の紀尾井町。
ガーデンテラス紀尾井町のあちこちが、行燈が置かれたり鞠の装飾があったり、和風のデコレーションに彩られていました。
昼から強めの春風が吹いてお天気が心配でしたが、案の定夕方も空は曇り空&強風。。。楽器のセッティング時には楽譜の乗った譜面台が吹き飛ばされるほどの強風で、『この状況で弾くのは難しいのでは…』と顔面蒼白になりました。
『星が見えて〜!』『風が止んで〜』と祈りながらイベントはスタート。
ライトアップされた桜が幻想的に誇らしく咲いている中で演奏させて頂き、とても心地の良いものでした(楽譜が風で飛びそうになるのを必死に抑えながら弾いていったので優雅な気持ちではありませんでしたが…)
曲間で箏・天文学・花見に関する歴史や小話などもさせて頂き、あっという間の時間でした。
演奏中はチラホラと星が見えていたそうですが、その後の星空観察では雲が厚くかかってしまい、なかなか見えずらかったようです…。芝生の上で寝転びながら観察できるスペースもあり、最高のシチュエーションなのに星空が見えないのは歯痒かったです。星空観測中にBGMとしても曲を弾かせて頂いておりましたが、曲間でお客様が寄って来てくださり『楽譜を観てもいいですか?』『触ってみてもいいですか?』ととても積極的な方々が多く、嬉しくお応えさせて頂きました。親子の方、この演奏を聴きに来て下さった方、箏の音色に今回をきっかけに興味を持って下さった方、色々な方がいらっしゃりとても嬉しかったです。

今後もこのように多くの方に箏の音色を届け、箏や日本伝統文化の歴史などのお話をお伝えし、機会が許せば実際に楽器に触れて頂く場を増やしていきたいと思っています。

いつか、病気の感染などが気にならなくなる近い未来に、日本伝統音楽・文化の講座&生演奏&演奏体験をたっぷり組み合わせたイベントがやりたいな~と密かに思っている最近です。

星空&夜桜&箏コンサート@東京ガーデンテラス紀尾井町

桜の開花が楽しみになる3月。今年は天体望遠鏡などで有名な総合光学機器メーカーVIXEN様の天体観測イベントで演奏をさせて頂きます。
2019年にもご一緒させて頂きましたが、今回は完全屋外で実施するので、星空&演奏&夜桜も楽しめる内容です。なんて贅沢なシチュエーション!!!伝統音楽の話だけではなく、音楽と天文学とのつながりなどの小話もお伝えしようと思っています。
皆さんが耳馴染みのある春や星をテーマにしたJ-popなども演奏するので聴きやすく気軽にいらして頂けますよ♫ 春の星や夜桜を愛でにご来場くださいませ。

日時 2022年3月30日(水)18:30~20:00
   18:35~  和楽器コンサート
   19:10~  星空解説員による解説
   19:30~  自由観望+和楽器BGM演奏

会場 東京ガーデンテラス紀尾井町/紀尾井テラス3F 空の広場
奏者 柳内麻貴、矢島麻美湖

※荒天の場合は翌31日に延期。
会場参加:500円(税込)
申込:事前申込制となります。詳しくはこちらから。

https://www.tgt-kioicho.jp/event/details/evnt353.html

定期演奏会が無事に終わりました

第44回柳内調風門下生演奏会が無事に終了いたしました。今年はコロナ感染拡大が落ち着いている中で開催できたことを嬉しく思います。ご来場下さいました皆様どうもありがとうございました。
今年の相伝式では私の直弟子さん3名が初伝を修了し、調風先生よりお免状を頂きました。それぞれの方が仕事をしながらも一生懸命にお稽古に励み、精進されている姿は身も心も本当に美しいです。
大合奏曲では40名弱のお弟子さん達が箏・三味線・尺八を演奏しました。日本伝統楽器を親しんでくれる若いお弟子さん達が男女ともに増えて嬉しく思います!
久々の丸1日にわたる演奏会で私自身も体力と集中力を鍛え直さねばと痛感した1日でした…

浜松での発見!(その1)

先日、浜松の幼稚園で演奏させて頂く機会に恵まれ、浜松まで行ってきました。その際にまず新幹線を降りてビックリしたこと・・・。駅の構内にこんな一角が!!!
『ご自由に演奏ください』と表記があり、ドーンとグランドピアノやギターが置かれていました。
浜松にはYAMAHAやKAWAI、ROLAND、BOSSなど有名な楽器メーカーだけではなく楽器関連企業が集まっていると知ってはいましたが、駅構内にこんな一角があることは今回初めて知りました。。。

毎日慌ただしく、忙しなく過ぎていく日々ですが『音を楽しむ』事をフッと思い出させてくれた瞬間でした。


成子幼稚園(静岡県浜松市)にて演奏させて頂きました

和楽器バンドの尺八奏者・神永大輔さんと一緒に浜松市の成子幼稚園で演奏させて頂きました!

過去にも様々なアーティストの方々が演奏されていて、すごい幼稚園なのです…。『本物の音楽を体験させたい』というご意向で続けられている企画で、PTAと幼稚園の先生方が一丸となって開催されていました。

今までは年少〜年長+保護者を対象に一同を介して開催していたとの事ですが、コロナの影響で各クラス毎の演奏でした。それぞれクラス毎に雰囲気が異なり面白かったです。古典〜現代曲まで幅広く、わかりやすく、集中力に合わせて短く演奏し、子供達が知っている曲も弾きたいな〜と思い用意した曲は『パプリカ』。一緒に大きな声で歌ってくれて演奏している私達もとても楽しかったです!

演奏後や帰り際には、子供たちが『また来てね!』と何度も言ってくれて泣きそうなくらい、嬉しかったです。

神永さんと初めて一緒に演奏させて頂き、名プレーヤーなのはもちろん、多方面に博識家でいらっしゃいました!

今現在では中学校の音楽授業で日本伝統音楽を聞くことが教育要項に組み込まれていますが、幼稚園・保育園・小学校にも是非このように積極的に取り入れていって欲しく、日本伝統音楽・文化・楽器に触れる機会をもっともっと増やして欲しいと切に願います。