秋の定期演奏会

今年で48回目。恒例の定期演奏会のお知らせです。

1年に1度の定期演奏会は、柳内門下のお弟子さん達が一同を介して、お稽古の成果を発表させて頂く機会です。
父の多くのお弟子さん達は、私が生まれる前から習っている方々もいらっしゃいます。つまり、私の生誕〜今現在も全部の良し悪しの過程をご存知です(笑)本当にありがたい先輩達でございます。
私の一番新しいお弟子さんは、今年大学に入学した1年生達です。数ヶ月前までは『コト?』『シャミセン?』と全く楽譜も読めず、もちろん初めて楽器に触れた子達が、夏練習も経て舞台に立たせて頂きます。
そして、幼児部の女の子2名は今年が初舞台!一緒にドキドキ・ハラハラしながら準備をしています。

毎週や毎月、しっかりお稽古に通われて練習しているお弟子さん達には、いつも私が頭が下がる思いです。彼ら・彼女達のその気持ちに応えられるように、私自身も精進したいと身が引き締まる思いの定期演奏会でもあります。

入場無料の発表会でございますので、多くの方々に気軽に日本伝統音楽に触れて頂ける機会となれば幸いです。

2025年11月9日(日)
午前11時30~17時頃まで
代々木上原・けやきホール

浴衣の撮影

箏や三味線、着物の写真を撮って頂いたことのあるサカエさんが、ご自身の作品を制作するにあたり撮影にご協力させて頂きました。

ボケたり引きの絵画的な写真を撮り、その後は、、、サカエさんのアイディアと技によって独自の作品へと変わるとのこと。楽しみです!

 

先月、屋外での撮影でしたがいやはや猛暑だと浴衣でも暑いですね。。。

着物は『季節の装い』と言ってこの種類の着物は、この時期に着るべし!と、ある程度の”決まり”が昔からあるのですが、昔と今の東京の気温差を考えると、・・・そんなこと言っていられませんね。この”決まり”も、時代に沿って変更していくべきだと感じております。

 

Photo by  Sakae Okatomi



伝統音楽・着付けの授業修了

大学での着付けの授業で修了証書の授与。

男女それぞれの着付けのカリキュラムも独自に作っています。半期の授業で自分で着物を着られるようになる!だけではなく歴史的な背景や使用する小物の意味なども伝え、日本文化を総体的に捉えてもらうようにしています。

今期は履修生が少なかったためアットホームな雰囲気でした。

「日本の伝統音楽」「着物着付け」の授業を通じて、若者達が日本文化に興味を持ち、実体験として身につけて世界に羽ばたくことを願っています!最後の集合写真は「好きなポーズして写真撮ろう!」と声を掛けたら盛り上がってこんな感じ(笑)若いって可愛い🎵

さてさて大量のレポート&成績評価作業が待っております

 

ストリート箏

講義を受け持っている大学の学部長から『大学のロビーラウンジに箏を置きたいと思いますが、どうですか?」とご依頼いただきました。
姉と検討し『ストリートピアノ』のように『ストリート箏』風に作ろうか!と思い、このようにラウンジに置いています。
私と姉はこの大学で箏・三味線・きもの着付け、3つの異なる授業を教授しており、箏の授業を履修した学生たちに、この企画が楽しめたらいいな〜とも思っています。初めて見る・触る学生用にも”弾き方”の説明書を設置したり、”さくらさくら”の弾き方・楽譜なども用意しています。
楽器の安全・管理の面など心配事もありますが、まずは『身近に触れられる』機会の1つになれればと思っています。
屋内設置が前提ですが、ストリート箏がショッピングモールや児童館、一般的な施設や観光客が来る場所などにも広げられないかなぁ?と模索しております!

調弦師とは

芸術の秋には各地で演奏会が開催されます。今週末には我が舎中の定期演奏会がありますが、先日は裏方として別舎中のお手伝いに伺いました。
箏は曲によっていわゆる「チューニング(調弦)」がそれぞれ違います。ある古典曲はソ・ド・レ・ミ♭・ソ・・・とチューニングしたかと思えば、現代曲はレ・ミ・ファ・ソ・ラ・・・なんて具合に、曲ごとにチューニングが違うことが多々あります。箏は絃に『琴柱』というブリッジを付けて初めて音が出ますが、この琴柱の位置によって出る音が変化します。
箏の『演奏会』『発表会』という何曲も連続して演奏する場合には舞台裏でチューニングをひたすら続ける「調弦師」という役割があります。多くの場合には舞台で演奏する人以外に依頼します(他の舎中の人など)
我が舎中の演奏会で調弦師として長年お願いしている他舎中の先生の演奏会で、今年も私と姉の2人で調弦師としてお手伝いさせて頂きました。
調弦師は自分が演奏する時以上に、緊張します。。。間違えたら弾く人がパニックになってしまうな、とか、合奏の場合には1つ1つの箏の音程の微妙な差が合奏に影響したりするからです。

華やかに見える舞台には、裏方の支えが必ずあることを小さい時から両親に教えられ、今でもステージに立てること、そして裏方の仕事もできることを嬉しく思っています。

インタビュー記事を掲載して頂きました(日本伝統文化協会様)

インタビューをして頂いた日本伝統文化協会様が記事をとして掲載してくださいました。
日本伝統音楽のことだけではなく、どうして私が留学→会社員→今の仕事に就いたのかをお話しさせて頂きました。ちょっと長いですが是非読んで頂けたら嬉しいです!

「きっかけメーカー」になりたい想いは、実は20代のMTV時代に社会問題を取り扱うプロジェクトを立ち上げたり、30代のDiscovery時代に教育関係や被災地支援を担当した時と変わってないんです(笑)いつもそこには、相談させて頂いたり、協力してくださる方々がいて、今の私があります。

皆様への感謝の気持ちを忘れずに、皆様の力にもなりたく、前に進みたいと思います。

https://jcbase.net/interview-discovery-tradition-in-japan-005/

着付けの動画撮影

先月はコツコツと着物着付けの動画撮影をしていました。
女性着物は肌襦袢(下着)の付け方から名古屋帯を結ぶまで。男性着物は襦袢の着方から正装の羽織袴まで。男女ともに襦袢、着物、帯、袴の畳み方も。
特に腰紐の結び方や、女性は帯、帯揚げ、帯締めなど、男性は角帯、袴紐など特殊な結び方をするので、レッスンを受けた方もしばらくお着物を着てないと「あれ?!どうやるんだっけ!?」と忘れてしまいがち。そんな時に役立つようにと、姉とコツコツと不慣れながら簡易的な動画を制作してます。
ガッツリ作り込みたいけど、技術力が追いつかないので、まずはできることから!
私のレッスンを受講された方向けに、限定公開にする予定ですが、もしも「動画見て勉強したい!」という方がいればお声がけください(^-^)
ちなみに…動画撮影のある日、風邪で声がガラガラでひどい状態でしたが悪しからず・・・

ひな祭り演奏(竹風会)@鶴川・虚心亭 

ご縁を頂戴し、ひな祭りの茶会にて、私と姉が演奏指導をしている大学の公式部活である”竹風会”の有志メンバーで演奏をさせて頂きました。国士舘大学21世紀アジア部のキャンパスがある町田市鶴川は、戦前後の日本で偉業を成した白洲次郎の旧邸が残るなど文化的な要素も多い土地です。

その土地にひっそりと佇む茶室”虚心亭”があります。見事な茶室・離れ・日本庭園があり素晴らしい場所でした。


素敵なお雛様の数々が飾られた茶室にご来訪下さったお客様達にお茶とお雛様と演奏の融合が、一時でも素敵な時間となったならば嬉しいです。

雛壇に箏、三味線も飾られていてびっくり!雛飾りの一部として箏&三味線があるのは初めて見ました。


学生達も練習時間が少ない中、よく頑張りました!

きもの着付け:大学秋期授業終了

大学での「きもの着付け」の授業は無事に今期も終了です。

秋期の授業では『正月』や『成人式』をまたいで授業があるため、着付けの授業にとっては1月は良い機会になります。

学生達に、『初詣の時や、お正月番組とかで着物を着た人の姿が今までは気にならなかっただろうけど、今年からは気になるよ〜』

『あの人、衣紋(首の後ろの部分)が抜けてないなぁ〜』とか、『あれ?あの帯の締め方合ってる?』とか気になると思うよ〜と話すと、正月・成人式明けの授業では『先生の言う通り、気になっちゃった!』と皆んな言っています。

1:『着物』を着ている人を見ること

2:『着物』を着せてもらうこと

3:『着物』を自分で着ること

1のことすら、近年は珍しくなり、

2は七五三や成人式でも洋服が主流になり機会が減り、

3はほぼ、チャンスがありません。

そんな昨今ですが、男女ともに着物を自分で着ることは決して難しいことではなく、自分の体型を知り、美しく着られるようになると背筋がピンと伸びてシャキッとします。

日々の忙しさに流されがちな毎日ですが、気分転換として、また自分との対峙の機会としても、着物を活用してくれる人が増えるといいな~と願っています。


日本の伝統音楽:大学秋期授業終了

大学での日本伝統音楽の授業は今期も無事に終了です。

多くの学生が履修を希望し、箏・三味線それぞれの楽器と向き合い、習得しました。

 

カリキュラムは半年間という限られた時間内での授業ですが、毎回個性あふれる生徒たちなので、私自身も刺激を受けます。チャラそうに見られがちな風貌の学生が、実はとっても紳士的で真面目で根性あったり、内気そうな学生が楽器を弾かせると大胆な音を出したり。人の性格と音はリンクしてくるので面白いと感じます。

同時に私が自分自身の音を作る時に改めて色々な事を気付くきっかけにもなります。

 

海外からの留学学生、日本人の短期留学、1年間留学する学生も多くいる学部なので、受講生にはこの授業を通じて、日本の誇りと協調力も備えてもらいたいと思っています。

 

授業終盤で行う「それぞれが半年間学んだ楽器を、学生同士でお互いに教え合う」のコンテンツがやっぱり皆んな楽しいようです(笑)教える事で気付く発見を皆んな体得してくれて嬉しいです。